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宇宙生物科学会創立25周年を迎えるにあたって
宇宙生物科学会会長 大西 武雄
東京大学本郷キャンパスの三四郎池側の山上会館に全国から宇宙環境・宇宙実験に興味のある科学者がつどい、本学会が立ち上げられてから、2012 年9月で四半世紀となります。微小重力や宇宙放射線などの宇宙環境に曝される生物現象を真剣に科学することによって、地球上で生まれ、かくも多様性に満ちた生命界に進化してくるまで、いかに巧みに重力に対する応答/適応や放射線抵抗性を獲得してきたが研究されてきました。それらを実証するために、これまで多くの宇宙実験が実施されてきました。また、宇宙飛行士には宇宙生活するとどのような身体に変化が生じるのか、それをいかに克服するのかも研究されてきました。最近になってやっと国際宇宙ステーションの日本の「きぼう」実験棟が本格的に稼働し、より多くの成果が積み重ねられつつあります。これまで以上に質の高い研究成果が世界に発信されております。宇宙飛行士の長期間の宇宙滞在も実現してきております。 2011年は本学会にとりまして、大変めでたいことが二つも決定されました。一つは文部科学省科学研究費補助金で「宇宙生命科学」の申請枠が新設されたことです。これまで、本学会員各位はそれぞれの所属されていた各分野からの申請で宇宙に関する研究テーマでご苦労されていたことと思います。広くとらえることができる、この分野への数多くの申請がさらなる大型の新領域設定の実現へと発展していくことを念願しております。もう一つは学術会議において、2015年ー2020年も延長して国際宇宙ステーションで宇宙実験が行えるための大型施設・機器の開発、運用費が認められました。科学的に質の高い、日本の独創性に満ちた成果を期待しております。 本年3月11日、マグニチュード9.0の大地震とおよそその1時間後に大津波が東日本を襲い、2万人近い死者・行方不明者が犠牲となりました。それに加え、福島第一原子力発電所では緊急停止したにもかかわらず、原子炉がメルトダウンを起こし、水素爆発を伴って大気・土壌・水・海水・食料までも放射性物質によって広く汚染したことが、日本国民に不安感を招きました。世界にも今回の災害と事故の大きさと深刻さが発信されました。世界に対して日本の責任は誠に多大ものであります。世界から今回の日本の危機に数多くの手を差しのべていただいたことに、深く感謝しております。また、本学会員が被災されたことにお悔やみ申し上げます。さらに、今回の災害、事故に現地で今なお献身的に貢献されている学会員も数多いです。これまでの研究を継続できない状況であっても、今回の被災者となっておられる方々に、今我々科学者が一体何をすることが使命なのかを、考えさせられました。科学立国日本が起こした原発大事故であると同時に、被爆国日本人としても考えさせられる毎日であります。科学・科学技術は本当に自ら制御できるのであろうかも、思い知らされました。 宇宙を科学する我々は「生命のしくみ」を明らかにするとともに、そのことで人間生活を豊かに健やかにすることにも貢献する学問であります。科学の本質・目的を再確認すべき時代になっていることに気づかされてきました。学会員各位のさらなる精進を求めてやみません。 「原発事故関連リンク先」 |
| 新着情報 お知らせ掲示板 新規宇宙実験装置・機器に期待する声の募集 第30回宇宙ステーション利用計画ワークショップ 日時:平成23年12月16日(金) 13:00〜17:20 場所:日本学術会議講堂(東京都港区六本木7-22-34) 参加申込み先 科学研究費補助金の新しい時限付き分科細目分野として、本学会が申請していた「宇宙生命科学」が採択されました。 日本学術会議大型研究計画の採択 会員の皆様のご意見に基づいて、日本学術会議に提案した大型研究計画が採択され、学術の大型施設計画・大規模研究計画 マスタープラン2011に盛込まれました。長期構想委員会 第9回男女共同参画学協会連絡会シンポジウムを開催しました 平成22年10月31日 於筑波大学 ポスター 平成23年度総会議事録(平成22年10月1日)会員専用 要望書(平成22年4月1日) 宇宙生物科学に対する理解と支援の要請文(平成21年10月15日) 宇宙開発新体制における宇宙生物科学の着実な展開についての要望書(平成20年10月1日) ASGSB 2011Annual Meeting 米国重力宇宙生物科学会年会は2011年11月2日〜6日、カリフォルニア州サンノゼで国際重力生理学会(ISGP)と共同開催されます。 演題締切りは8月15日です。 |
イベント情報 第26回大会(25周年記念大会) 日時:2012年9月27日(木)〜9月29日(土) 大会会長 二川 健 (徳島大学) 第25回大会 PROGRAM 第25回大会は終了しました。多数のご参加と活発なご議論をいただき有難うございます。 第24回大会 会誌
Biological Sciences in Space Print ISSN:0914-9201 Online ISSN:1349-967X
最新号Vol.25 No.1 (2011) ![]() 論文投稿を募集しています。 会費納入のお願い
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